たまたま本屋でレジ前に積まれていたこの本が目に留まったので,沖縄にひとりで旅行をしている時にもくもくと読んでいた。
「不安」には,前向きな不安と後ろ向きな不安があるらしい。
後ろ向きな不安は思考を止め,自分を振り回す不安。前向きな不安は自分にエネルギーを与える不安らしい。なんだかわかるような気もする。
この中でなるほどなあ,と思ったのは,「悩む」ことと「考える」ことは違う,ということだった。悩むというのは結論が出ずただうだうだしているだけで,考えるというのはなにかを解決するためにアイデアを出す,ということらしい。
自分はどちらかというと悩むことがほとんどだなあ…と思った。結局は悩む前に動けってことか。
もうひとつ違うと書いてあったのは,「他人」と「他者」は違う,ということ。
「他人」は自分に関係がない人,「他者」は自分に喜びと同時に不安や憎しみをくれる人,ということらしい。
そして,「他者」と上手く付き合っていける人が本当に孤独と不安と付き合える人だ,とも。
人生はいいことだけではなくて,必ず良くないこともある。それを認めた上で,その両方を受け入れ,上手く距離を取りながら付き合っていける事が大事だ。
プラスしかない人生なんて,きっとつまらないから。