最近,晩ごはんを誰かと食べる機会が増えてきた。
結構前は本当に少なかったのだ。2週間くらいぜんぶひとりでばんごはん,というのも珍しくなかった気がする。めっちゃ自炊を頑張っていたりとかもした。誰かと付き合っているときは流石に週1くらいは一緒に晩ごはんを食べるが,その他はそんなに頻繁にだれかと晩ごはんを食べる,というのがなかった気がする。
それくらい,人付き合いも結構希薄だったし,そもそも人を晩ごはんに誘う,というのが下手だった。というか,必要性をあんまり感じていなかった。
一人でご飯を食べていても,それが一人用のごはんで,かつ美味しければ一人でも別にいいや,と思っていた。美味しいし。自分のペースで食べられるし,好きなところで食べられるし。
でも最近,というかここ1年位で,なにかとだれかとの晩ごはんに誘われたり誘ったり,付き合いで飲みに行ったり,という機会が増えてくるに従って,自分の晩ごはんに変化が起きてきた。
ご飯がおいしいのにおいしくないときがあるのである。
何を言っているのか自分でもあまり良くわからないけれど,とにかくそうなのである。
いや,ご飯自体はおいしいのだ。それなりに自分が知っている好きな店も多くなってきたし,実際に出てくるご飯もおいしい。ちなみに今日は下北沢のスープカレー屋さん「心」で野菜と骨付きチキンが入ったスープカレーを食べてきた。ふつうにおいしかった。
でも,SNSにごはんの写真をアップして,一人でもくもくとご飯を食べていると,なんかどんどん寂しくなってくるのである。
自分はおいしいとSNSにつぶやいて反応を貰いたいのではなくて,たぶん「おいしいねえ」と言いながら適当に話をしていられたり,酒を飲みながらぐだぐだ喋っている相手がいてほしいのだろう,と思う。
この変化,結構自分にとってはびっくりするようなものだなあ,と最近思う。
こんなに他人との関わりを億劫に感じていて,かつそれで満足していたと思っていたのが,実は満足なんてさらさらしていなくて,本心ではやっぱり寂しかったんじゃねえか,というのが明るみに出てきたのである。
今までの自分は「いや違う,そうではない,自分は一人でもやっていける」と思いこむようにして,寂しいという気持ちを押し殺してきたのだと思う。
でも,そうじゃないようだ。
自分だって誰かと関わって生きていきたいのである。
週2くらいでは晩ごはんを食べに行きたいので,いろいろ誘ってみることにしよう。