いつかヒトになるためのレッスン

人生いったりきたり。

自分の見える世界がこの世のすべてではない

いろいろ思うところがあって転属希望を出し,それが受理されて,自分は今の部署でカウントダウンタイマーを抱えた時限付きの社員になった。今まで一緒に仕事をしたことのある,わりと遠い部署の人からも連絡が来たり,引き継ぎ先をあわあわしながら決めたりしなければならなかったりして,ちょっとしたお祭り状態になっていたりする。

 

引き継ぎ先を決めるにあたり,自分が抱えている業務を洗い出して,引き継ぎ資料を作って…ということをしなければならない。過去に担当した業務もあわせて振り返っていると,その中にぽつぽつと「これはいったいなんのためにやっていたんだろう」という業務がいくつか入っていた。結構なお金をかけてつくったものなのにとんでもなく失敗していたり,3手で済むものに10手くらいかけていてかなり無駄だったりと,結構てんこ盛りである。

組織が大きいと,いろいろなしがらみがあってうまく調整ができなかったり,詰め切れなかったりして,思うとおりに全体の構造がいびつになってしまっているプロジェクトは必ず出てくる。

構造がいびつなだけならまだよくて,「別にそんなこと全然しなくても良かった」という場合すらある。要するにやったことがほぼ無駄になった仕事である。自分自身は「そうだよなあ,これじゃ意味ないよな」という経験を積めるけれど,やはりちょっと悲しい。

 

今の部署は楽しいことも多いけど,仕事になるとちょっと引け腰になっている人があ多い。新しい部署はいい場所だといいな。