ドンキに行こうと自転車を出しに行ったら,自転車がありませんでした。
手元にちゃんと自転車のカギはあるのに,自転車がいつもの場所にありません。
どこかに置いてきた記憶はない。のに,なんでだろう。どうしても思い出せない。
結局,歩いて買い物に行きました。どこに行ったんだろう,マイ自転車。
時々,こんなふうにどうしても思い出せないことにぶつかることがあります。
覚えてたはずなのに,頭の奥底から引っ張り出せない記憶。
とてももどかしい気分になりながら,ベッドでごろごろもだえたりします。
でもその一方で,絶対に忘れないであろうものもあります。
たとえば,これ。
ゼロ動/「HANDMADE HOMETOWN」 - YouTube
親の作った手料理の味は,それが美味しいか否かは別として,ずっと覚えているものだと思います。
ちょっと甘目で,水分の少ない卵焼き。衣の薄い唐揚げ。ちょっと味の濃い筑前煮。
他の人の手料理と比べても,きっと判別できないなんてことはないと思います。
何しろ,20年近くずっと食べてきた味だから。
記憶も,それ単体で頭が覚えているなんてことはないと思うのです。
あることを体験したときに見たものや聞いたこと,匂いや味,はたまたその時の気分などを総合して,ひとつの場面としてまるごと頭の中に残っているのが,「記憶」というものなのだと思います。
だから逆に何かを覚えたい時は,その時五感で感じたことをまるごとシーンとして強く認識しておくと,覚えやすいのではないかと思います。
…ここまで書いて,結局自転車はおとといラーメン屋に寄ったときに路駐していたことをやっと思い出しました。ラーメンがうまくて,自転車で寄ったことを忘れてしまったようです。
きっと業者に回収されてしまってるだろうなあ…。